はじめに(データサイエンスって何?教育はどう変わるの??)
初めまして!!
なんちゃってデータサイエンティストの不毛な議論にようこそ。
ようこそって言ってもこのブログを読んで頂ける人なんて,そうそういないと思いましから自由につぶやいていこうと思っております。
さて,私はとある大学の博士課程の院生でございます。
専門は統計学(最近はもっぱら初等中等教育における統計教育)です。
博士課程にいるんだから,さぞかしすごい研究をバンバンやって,論文もどんどん出しているんでしょ!って思われてたら恥ずかしいです...
小さな研究室で細々と研究に精進しております(ブログなんてやってんじゃねーよって,誰かから言われそう)
前置きが長くなりましたが,ここでは私が日本の統計教育及びデータサイエンス教育で気になったことを緩くあーだこーだと不毛につぶやいていこうと思っております。
読む人なんていないと思って書いておりますので,もし読んで頂ける人は優しい気持ちで読んで頂けると幸いです。
データサイエンスとは?
最近(もう結構だいぶ前かな?)よく耳にするのがデータサイエンスという言葉です。
データサイエンスとは,ドリュー・コンウェイっていう人によると,以下のベン図で示されたものとして定義されております。
まあ,色々とありますが,おおよそ「ハッキングスキル」,「数学・統計学の知識」,「専門的な知識」が求められているみたいです。
私が感じたこととして,データがあって,数学と統計学の知識でどうにかなると安直に思っていましたが,特定の分野についても深い理解が求められているみたいです。
いやー,データサイエンスって難しいな。データ分析のスキルだけではダメですよっていうことか。
データサイエンス教育
データサイエンスが大事だってなって,日本でも大学の学部でデータサイエンス学部ができたりしていますよね。例えば,滋賀大学と横浜市立大学とか。
もともと,海外に比べて日本では統計学を専門的に学べる学部がなかったそうです(私もそうですが,理学部や理工学部の数学科で統計学の研究室に属しておりました)。
いつぞやの厚生労働省の統計不正問題とか,日本で専門的に統計学を極めた人達が少ないという現状もありましたし。
文科省もデータサイエンス人材育成のために教育を変えようとしております。
資料によると,「独り立ちレベル」や「棟梁レベル」のデータサイエンティストを育成することが,日本の課題として挙げられています。果たして自分はどこに入るのかしら。
このように日本では,統計教育及びデータサイエンス教育はこれからますます重要となるわけです。でもね,大学生や社会人になって教育を強化するわけではありません!!
統計学を大学生になって初めて学びます!だったら,いつまでたっても「独り立ちレベル」や「棟梁レベル」のデータサイエンティストなんて育成できません。
だからこそ,小学校,中学校,高校での教育がすごくすごく大事になってくるわけです。
実際に,新学習指導要領では小学校から高校まで統計教育が重要視されて私としては嬉しい気持ちでいっぱいですが,まだまだ課題も多くあります(詳しくはこれから随時つぶやいていきます!!)。
私が統計教育を研究しようと思い,大学院に行きます!と当時,教職の講義を担当されていた微分幾何を専門としている先生に言われた言葉が「統計を数学教育で指導したって何になる。あれは数学ではないから意味がない。」でした。
まだ,その頃は学習指導要領でも統計分野は重要視されていませんでしたから,そういう風に考える人もたくさんいたと思います。
でもね,今もたまーに「統計は数学ではないから学校で教える必要があるのか」とかブーブー言っている人達がいて,本当に教育者かって思うんですよね(私が統計教育を研究しているからとかではなく)。
そんな人達へ私が修士生の時からすごくお世話になっていて,尊敬する某大学の数学教育の先生の言葉を送りたいです。
教育の目的は人を「自由」にすることにあると考えれば,その人が生きる時代や社会に応じて「自由」になるために必要なことは変わるのであるから,教育も変えざるを得ない部分があると考えるのが自然である。
もちろん,私もそうですが,今,小中高の現場の先生方の多くが自分が学生だった頃に統計学を学んでいない人が多いのが現状で,どうやって指導すれば良いのか分かんねーよってなるのも仕方がないと思います(素晴らしい実践をされている方もいますので一般的ではないですが)。
そういう先生方のために,私は研究を通して少しでもお役に立ちたいと生意気ながらに思っております。
データサイエンス教育についてではなく,私のほぼ独り言になってしまいましたが,次回からは小中高を中心に具体的に述べていきたいと思っております。
ではでは。